2009年5月12日火曜日

一山超えて、また一山

先月末から携わっているお仕事がいよいよ山場を迎えました。
連日サウンドスタッフの方々も休日出勤、会社に泊まりこみ体制で
曲のデータを待ってくれていたり。
本当に頭が下がります。
チーム一体となって作品を創る事のモチベーションが、
全く下がる気配がありません。
これは凄い事ですよね、本当に。

「書けたら夜の10時とか、自宅まで聴きに行こうか?」

って言って下さるクライアントなんてかつて無いもんなぁ。
思わず「だ、だいじょうぶです!」なーんて言っちゃったけど、
電話越しに感動してしまった。
クライアントと作家という関係を超えた、信頼関係が築けた瞬間でした。
期待を裏切らないよう、日々是精進で御座います。


結局、作業が終わったのが朝4時過ぎ。
ちょっと興奮気味だったので、勢いで新しく頂いたお仕事の曲も書く事に。
これまた詳細が発表になっていないので詳しくは書けませんけど、
今年公開予定の映画に向けて、数曲オケアレンジのお話を頂きました。
残念ながらこれはオリジナルの作品ではなく、クラシックの既存曲を
アレンジする事になりそうですけど。
事務所で頂いた資料に目を通すと、ワーグナーの大作が・・・。
100人規模のオーケストラを書くの!?
うーむ、ワーグナーチューバとか音出せないぞー。

いよいよ作業環境を考えないと、大規模な曲の作業が困難ですね。
次期MacOSが出れば一気に環境整いそうなのですが、こればかりはどうしてもね。
64bitOSの恩恵を受けるべく、Windowsマシンでも専用に作ろうかな、と
考え始めました。
Macをマスターにして、Logicの環境はそのまま、Viennaの演算処理とメモリ、
ディスクアクセスの分散が主な狙いです。

単純に今の編成の倍は出音を稼げるので、とても効果がありそうです。
予算も10万と必要無いでしょう。ハープ単体の音出すのに12万とか出していたから
なんか安く感じます。。。いかんいかん。
とは言え、出音の数って音楽の質にはそれ程影響しないよなぁ。
ピアノ曲とオーケストラ曲、使用している楽器数が多いオーケストラ曲の方が
より音楽に感動するか、と言われたらそんなこと無いもんね。
沢山音を出す事よりも、よい旋律、意味のあるアレンジを突き詰めるべき、
ということでしょう。

高校時代、練習室の扉を全部開け放って、クラスメート4人で同じ曲を弾いたのを思い出した。
4倍デカイ音が鳴るんだろうな!と期待していたのだけど、
結果は1台と然程変わりが無く聴こえる結果に。
相対的な音量差を聴き比べないと判別がつかないんだろうね。
アレンジをする時のダイナミクスを決めるコツも、ココにある気がします。

スイカに振る塩とか、酢豚に入っているパイナップルとか、
いつもツンツンしているあの子が急にデレっとしてくることにトキメクとか、
きっとそういうことだよ。


・・・だぞ?



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